民俗芸能調査クラブ2014

民俗芸能調査クラブは、ダンサー、演出家、俳優、音楽家などのアーティストが、民俗芸能をリサーチし、自身の活動に結びつけるためのプロジェクトです

江古田の獅子舞 萩原

 


江古田の獅子舞 Lion Dance in Hikawa Shrine 中野区無形民俗文化財 - YouTube

2014年10月5日

東京都中野区江古田氷川神社

 

 演劇人が数多く住んでいる町だから、稽古や打ち合わせなどでさんざん江古田には足を運んでいる。けれども、まさかそんな江古田に三匹獅子舞が残っているなんて思ってもみなかった。新江古田駅から徒歩10分の江古田氷川神社では、毎年10月の第一日曜日に獅子舞が奉納されている。

 台風が近づき、都心にも大雨が降り注ぐ中、2014年の江古田の獅子舞は神社の舞楽殿から社務所に場所を変えて決行された。

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中間発表実験 萩原

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実験の方法
 

1 実験参加者を3人決定して、その方々を外に出しておく。


2 参加者が外に出ている間に、洋服を散らばす


3 3人に部屋の中に入ってきてもらう。服を見ながら、この服の持ち主について、3人で想像してもらう。
「女性」「雑な性格」「化粧はあまりしないはず」


4 この人についての質問をこちらから出し、相談しながら答えてもらう


「この人の好きな動物は?」「ハムスター」


「この人が他人よりも得意なことは?」「リリアン」


「この人の故郷は?」「北関東で畑があるところ」


5 次に、この人が、「死んでいる」という情報を出す。死んで、幽霊になったこの人がいまここにいるので、喜ばせてあげてください。

 

すると、以下の様な行動が見えてきた……
・服を畳む
・コーディネートする
・お菓子をあげる
・カップ麺をあげる
・椅子を用意する
など。


6最後に、この人が、お返しをするので、5分間見ててあげてください(ただし、生きている次元が違うので見えません)


7 5分たったら終わり(ここで本当は偶然に何か起こらないかな(なんかしているんじゃないかと錯覚できないか)と期待したんだけど何も起こらなかった)

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中間発表終了!!

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民俗芸能調査クラブの中間発表は無事終了致しました。

ご来場頂きましてありがとうございました。

 

今後は、個々人で調査を行いつつ

11月に竹富島に合宿に行き「種子取祭」を見学した後、

2月下旬に最終発表を行う予定です。

 

最終発表については、詳細決定次第当blogにて告知します。

ぜひ、奇妙で混乱するけど刺激的な「実験」の時間を共有してください!

 

萩原

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告知)民俗芸能調査クラブ2014 中間発表

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終了しました! ご来場いただきありがとうございました

 

日時:2014年9月27日(土)13:00~16:00(予定)
   2014年9月28日(日)13:00~17:30(予定)
   *入退場自由

場所:STスポット

URL:http://stspot.jp/schedule/2014-1.html

発表者 9/27:若林里枝、萩原雄太、藤原佳奈、武田力
    9/28:島崇、清水奈穂美、佐藤蕗子、羽太結子、手塚夏子
   *発表順は後日お知らせいたします   

 

民俗芸能が現在よりももっと人々の身近にあった時代と、現代の私たちの生活環境や身体性は何もかもが大きくかけ離れ、近づくことはできないと思っていました。
しかし、調査クラブの活動を続けていく中で、祭り、儀式、風習など、当時それらが行われていた目的やコミュニティー内で果たしていた役割は、今、私たちの身近にある人との関わりと、大して変わらないのではないか?と、思うことがあります。
生活環境や歌われる音楽、踊りが変化しても、変わらない何かがあるように感じられてくるのです。

今回もそれぞれが気になった問いから、実験を創作し、発表します。
一人一人の抱く問いが、実験を通して開かれた問いに変わるとき、私たちに大切な何かを語りかけてくるように思います。
長丁場になりますが、お付き合いいただければ幸いです。

部長 若林里枝

 

入場料:500円

ご予約:STスポット
WEB http://stspot.jp/ticket-form.html
Mail  tickets@stspot.jp
Tel.   045-325-041

企画制作:NPO法人STスポット横浜
主催:文化庁 NPO法人STスポット横浜
助成:平成26年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
協力:演劇センターF

 

関連企画:武田力 糸電話プロジェクト『わたしたちになれなかった、わたしへ』

『わたしたちになれなかった、わたしへ』は昨年度に実施された民俗芸能調査クラブから生まれま した。インドネシアバリ島での調査で観た多種多様な儀式、それらを通して組み上がっていった "わたしたち"、また"わたし"性とはなんだったのか。そんなところがスタートです。あれから1年近く 試行錯誤を重ね、今秋に KYOTOEXPERIMENT とトーキョーワンダーサイトで公演をおこないま す。まだ試作段階ですが、黄金町まで足を運んでいただき、みなさんの身体に巻き起こる(だろう) 感覚を聴かせていただけたらば幸いです。

主催:演劇センターF
http://stspot.jp/news/20140914.html

小宮神社の三匹獅子舞 はぎわら


小宮神社の獅子舞 あきる野市無形民俗文化財 - YouTube

2014年9月23日

東京都あきる野市

 多摩、八王子、相模原にかけての地区には、驚くほどたくさんの獅子舞が残されている。獅子舞といっても、たむらけんじがやっているあれではない。一人立ちの三匹獅子舞というもので、雄の獅子が二匹、雌獅子が一匹で踊っている。今まで見た中では、水止舞や鳥屋の獅子舞などがこの三匹獅子というジャンルに属されるもの。僕は勝手にスリーピースバンドのようなものだと考えている。

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金王八幡宮例大祭 清水

金王八幡宮例大祭 2014年9月13日14日 @渋谷区渋谷三丁目

訪問日:例大祭日14日 10:00~21:00

八幡宮概要】(「金王八幡宮参拝の栞」、神楽殿前の掲示資料より)

1092年に鎮座。秩父別当平武基が平忠常の乱平定において功をたて、軍用旗を秩父妙見山に納め八幡宮と崇め奉る。1087年、武基の子武綱が嫡子重家と共に、後三年の役源義家の群に加勢し功を立てる。この功績によって武蔵谷盛庄(渋谷、代々木、赤坂、飯倉、麻布、一ツ木、今井等)を賜る。義家は、この勝利は武綱の信奉する八幡神の加護として、妙見山に納めた旗の一つを乞い求め、現在の地に八幡宮を勧請。武綱の嫡子重家の代に武勲により渋谷の姓を賜り、八幡宮を中心に館を構え居城、氏族の鎮守として崇めた。現在も境内に渋谷城砦の意志が保存される。金王の呼び名は、重家の子金王丸にちなむ。

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神ころばしと七十五膳 はぎわら


【奇祭】神ころばしと七十五膳 藤枝市指定無形民俗文化財 - YouTube

9月14日

静岡県藤枝市岡部町

 

 吉本新喜劇では定番の、演者が一斉にコケるリアクション。あれがどうも昔から苦手だった。関東出身の僕にとって、ああいったこてこてのリアクションは、どうも馴染めない。いったいなぜ転ぶのか? ダウンタウンの薫陶を受けた僕らの世代にとって、あのリアクションは前時代的なものとみなされていた。しかし、年をとって丸くなったのか、コケることに対して(あるいはベタと呼ばれるものに対して)どうも抵抗がなくなってきた。ベタは、「古くさいもの」という意味だけでなく「普遍的なもの」という意味も持つ。

 「神ころばし」だ。

 正式名称は「神転ばしと七十五膳」。静岡県藤枝市(旧岡部町)の、若宮八幡宮で3年に一度開催されるこの祭り。これを見逃したら次に見れるのは3年後……ならば行くしかないじゃないか! ということで、静岡駅から国道1号線をバスに揺られること40分、大和武尊も通ったという古来からの交通の要衝・宇津ノ谷を過ぎると、岡部宿の看板が目に入る。

 東海道五十三次の21番目の宿場として栄えてきた岡部地区。この中心地からほど近い、岡部川と朝比奈川の合流する小高い丘に若宮神社は存在した。

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